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紫外線 と UVケア の基礎知識

2011年5月23日

紫外線 と UVケア の基礎知識

簡単な覚え方
お肌に有害な紫外線 (波長) には、UVA、UVB、UVC、の3種類があります
簡単な覚え方をご紹介しましょう。
UVA A = アンチエイジング (Anti Aging) シミやシワなど、年齢肌の悩みに関係します
UVB B = バーン (Burn) サンバーン ・・・ 日焼けに関係します
UVC C = キャンサー (Cancer) 皮膚ガンに関係すると考えられている波長です
     
 
SPF (Sun Protection Factor) のこと
サンスクリーンなどのUVアイテムには、[ SPF ] が表示されています。
SPF値は、UVBによる 『赤い日焼けを防止する効果』 をあらわします。

人の素肌は、夏の日差だと約20分で赤くなるのですが、SPFとは、この赤くなる時間をどこまで引き伸ばせるかを示す指標です。

 ・SPF1 なら、20分×1 = 20分間、の計算です。
 ・SPF30なら、20分×30 = 600分間 (10時間)  ということになります。

なお、SPFは、化粧品メーカーの業界団体、日本化粧品工業連合会の業界自主基準です。
あくまでも、業界が自主的に決めた表示基準で、法律で決められたものではありません。
(つまり、違反したからといって、メーカーなどに罰則が課せられるものではありません)

 
PA値 (Protection grade of UVA)
シミなどの原因となるUVAを防御する指数がPAです (Protection grade of UVA)
PA+、PA++、PA+++、 の3段階があり、+が多くなるほど、UVA防御効果が高くなります。

おおよその目安ですが、
 (1) SPF10~20なら、PA+
 (2) SPF15~30なら、PA++
 (2) SPF30~50で、PA+++  という関係でしょうか? (実際には異なる場合もあります)

化粧品工業会連合会の資料では、
 PA+は、日常生活(散歩、買い物)
 PA++は、屋外での軽いスポーツ、レジャー等
 PA+++は、炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツ等、を目安にしています。

ちなみに、SPF50以上は、非常に紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人が使用するものとして、あくまでも限定的に推奨されています。

 
人のお肌のSPF値
一般的に、人のお肌 (日本人) のSPF値は2~3と言われています。 (人種や体質で異なります)

 SPF2~3 = 20分 × 2~3 = 40~60分

つまり、日差しを受けて、40~60分もすると、赤い日焼けをするということを意味します。
ただし、これは年間平均の話。
夏場だと、「SPF1 ・・・ 20分で日焼け」 します。

 
SPFの適正値
日本化粧品工業連合会では、SPF50+を表示の上限に定めています。
50以上は値を決めるときの測定誤差が大きいからだそうです。
ただし50よりも、統計的に有意に高い効果を示すものにのみ、50+の表示を認めています。

オーストラリアやニュージーランドの南半球の国々では、紫外線障害について学校教育で積極的に取り組んでいます。
ニュージーランドでは、SPF15を、数時間おきに、塗りなおす方法が標準とされています (~SPF30)
SPFがあまりに高いものは紫外線防御効果の信頼性が低いこと、そして、毛穴閉塞 や 汗腺の閉塞 による 「しっしん・かぶれなどの皮膚障害」 を起こしやすいことなどから、推奨されていません。

日本では、毛穴閉塞 (comedogenic) に対するリスク意識が低く、『SPFやPA値が高いものほど効果がある、ありそう』 というイメージが定着してしまっています。
しかし、そのようなイメージは、国際的には非常識なのです。
(SPFやPA値が高いアイテムほど、毛穴閉塞の原因となるシリコンオイル、紫外線防御剤 ・ 反射剤の配合率が高くなります ⇒ シリコン ・ インナードライの危険性)

 

UVアイテムの原料成分
UVアイテムには、
 ・ 紫外線の波長を吸収する成分
 ・ 紫外線を散乱 ・ 反射する成分  の、いずれかが必ず、配合されています。

ほとんどすべてのUVアイテムには、それらの成分が複数 ・ 両方、配合されています。

種類 紫外線吸収剤 紫外線散乱剤
分類 有機系材料 無機系材料
特徴 化合物 (液体) セラミックス (粉末)
説明 化合物が紫外線波長を吸収 紫外線波長を散乱 ・ 反射
主な原料 メトキシケイヒ酸オクチル
(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)
ジメチルPABAオクチル
t‐ブチルメトキシジベンゾイルメタン等
酸化チタン
酸化亜鉛 など
塗布 白くならない (目立たない) 塗布すると白くなることがある
問題 まれにかぶれる人がいる
毛穴に残留するリスク
色々な製品に配合(⇒過剰使用)
長期使用リスクの評価が十分ではない
(発ガンリスクも指摘されている)
上記のことから ”配合量上限” が法律で定められている
毛穴を塞ぐリスク
 
UVアイテムの別の問題点は、肌なじみがよく、さっぱり仕上がるクリーム類には、まず間違いなく、シリコンオイルが基材として使われていることです。 (シリコンオイル ・・・ ジメチコン、シクロメチコン、シロキサンなどの名前が含まれた成分)
シリコン自体は安全とされていますが、その強いコーティングが毛穴を閉塞、毛穴に入り込んだシリコンは通常の洗顔では取り切れない、という問題があります。

原料が安く仕上がりが簡単に良くなるので、UVアイテム、リキッドファンデーション、コンシーラー、下地、そして、シャンプー、ヘアワックス類に多用されています。
UVアイテムでは、吸収剤や散乱剤がシリコンとともに、毛穴に残留、蓄積してゆきます。

 

UVアイテムと上手に付き合う、うまく使いこなす
 
UVアイテムを使いこなすための一番目の条件は、複数アイテムの同時使用は避ける ことです。

それぞれのUVアイテムには、「紫外線吸収剤」 「紫外線散乱剤」 が、目一杯、配合されています。
複数を同時使用するだけで使用制限を軽くオーバーしてしまいます。

また 「シリコンオイル」 には配合制限がありません。
最近では、韓流コスメなどのリキッド系アイテム、手軽で人気なオールインワン美容クリームにも多量に配合されています。
そういったアイテムを使い慣れた人のお肌にはオフシーズンはありません。
商品の裏書や箱書に表示されている成分表示をよくご覧になり、下の表も参考にアイテムを絞り込む工夫をしてください。

 
UVアイテムには、クリーム、乳液(ミルキー)、リキッド、スプレー、シートなど、いろいろなタイプがあります。
用途としては 顔用、ボディ用に分類されています。
また、健康肌、敏感肌、さらにはにきび肌、こども用といった肌質別 ・ 年齢別にも分かれます。
(オイリー肌用が無いのはシリコンオイルを使用しているから。 UVアイテムに関しては化粧水やミストなどの浸透タイプは避けるべき)
あれこれ、迷ってしまいそうですが、まずは、SPF値が目安です。
 
ライフスタイルとSPF値、PA値の目安を表にしました。
紫外線量が多いニュージーランド基準から考えると、
日本の標準は SPF10~20、PA+  です。

屋外が5~6時間以内の人なら、UVファンデーションだけでも十分。
 ・下地やコンシーラーはUV効果が無くてもよい
 ・UV効果のある化粧水やミストは避ける

UVアイテムの使用目安
 
それで物足りない ・ 心配な人は、「直射日光に当たらない」 ライフスタイルを工夫し実践 しましょう。
UVグッズなども活用したトータルな対策が効果的です。 (日傘、帽子、手袋、日焼けカバー、サングラス、ほかにUVガラス、UVカーテン、低UV蛍光灯など)
 
吸収剤や散乱剤などの紫外線防止成分やシリコンは肌になじみません。
そういったものが、毛穴に残留したり閉塞させるのは、インナードライ肌の原因になります。

特にシリコンとともに残留してしまったものは、通常の洗顔 (クレンジング、石けん、洗顔料)で取り切ることは難しく、頼り切っていると、インナードライ (毛穴ドライ) と毛穴トラブル に悩まされることになります。
そして、ゴシゴシ洗いや洗浄過剰 (ピーリング洗顔、スクラブ洗顔) で肌に負担をかけ、敏感肌など、トラブルを長引かせる ことになります。
長引かせるということは、お肌にストレスがかかりっ放しですから、年齢肌の悩みを加速 させることにもなります。

UVアイテムと上手に付き合うためには、
・プレで、UV成分やシリコンオイルの毛穴への入り込みを防ぐ毛穴プロテクトのお手入れ と
・プレとアフターで、毛穴をキレイにする=毛穴洗顔 することです。

 

UVケア と インナードライ

ZELoでは、UVケアをする前と後のお手入れ (プレケア、アフターケア) のご提案とオススメをしています。

紫外線シーズンになると、お肌の調子落ちでお困りになる人が多いですが、ほとんどの人が、紫外線が原因と考えているのではないでしょうか。(例えば、お肌のゴワゴワ、きめの乱れ、毛穴の黒ずみ、吹出物やにきびなど)

しかし、それらの不調 ・ トラブルは、紫外線が原因ではありません。
実は、紫外線を防ぐために使うUVアイテムが毛穴を閉塞させること ・・・ インナードライが原因 なのです。

UVアイテムを使う時には、それに見合った 毛穴洗顔 と 毛穴プロテクト が必要です

UVケアによるお肌の調子落ちとインナードライについては こちら をご覧ください。